赤信号
この間、新宿で赤信号を待っていると私以外の人たちはそこに信号が存在しないかのように横断歩道を渡っていました。サラリーマンも、女子高生も、カップルも・・・。
話は変わりますが、私は一人旅が趣味で、先日も長野県に行ってきました。
長野駅の周辺は東京と比べると人通りは少ないですが、車はそこそこ多く、もちろん信号や横断歩道も普通にあります。カップルも普通に歩いています。
私の前にもカップルが歩いていました。そしてカップルの前には赤信号の横断歩道がありました。そこで少し( ゚д゚)ハッ!とすることが起こりました。
カップルが止まるしぐさも見せずに普通に横断歩道を渡ったのです。
信号は赤。赤は止まれ。
あれれ~~~。
一人旅中は、東京の喧噪は忘れたいものです。
しかし、その赤信号カップル事件によって、長野のカップルも新宿のカップルと同じなんだなあと思って少しテンションが下がったのでした。
私は赤信号を渡れないタイプの人間です。
赤は止まれなんてみんな分かっているけれども、渡る人はたいへん多いものです。
車が来ないことが明確であれば、渡ってしまうほうが効率は良いし、それが正しいのかもしれません。
絶対に車が来ないのに長い信号を待っているのなんて、思考停止している人間がすることなのかもしれません。
それでも私は赤信号は渡りたくないなあと思うのです。
小さいころの私が、赤信号を渡る私を見たらさぞかしガッカリすると思うからです。
小学1年生のとき、当時暮らしていた家に祖母が遊びに来ました。
みんなでファミレスに行ってお昼ごはんを食べることになりました。
そのファミレスは家から見えるところにあるのですが、信号があるので少し待つ必要があります。
みんなでファミレスに向かっていると、信号がチカチカし始めました。
赤になる前に渡らなきゃ!
みんな走って横断歩道を渡りました。
でも、私はチカチカは渡っちゃダメだと思っていたので、お父さん、お母さん、おばあちゃん、お姉ちゃんが信号を渡っても足を進めることができませんでした。
結果、私だけが取り残されてしまったのです。
横断歩道の向こう側ではみんなが私がいないことに気づいてザワザワしていました。
私は、自分が正しいことをしたはずなのに置いて行かれてしまったショックで泣いてしまいました。
今思うと、チカチカだったら走って渡ってしまえば良かったのにと思いますが、当時から生真面目で自分が正しいと思うこと以外は絶対にやりたくなかったんだろうなあと思います。
今は、チカチカだったら申し訳ない感を出しつつ走って渡ります・・・。
そんな生真面目だった小学1年生の私が、もし赤信号を平然と渡る自分を見たらショックで泣いてしまうのはないかと思うのです。
だから、私はどんなにそれが非効率的で無駄なことであっても赤信号は絶対に渡りたくないなあと思っています。
ちなみに、みんなで行ったファミレスは今はつぶれてしまってカフェになっていました。そこで食べたパンケーキが甘すぎて気持ち悪くなりました(笑)
甘すぎるパンケーキを食べて気持ち悪そうな顔をしている今の私を見たら、甘いもの大好きな小学1年生の私はショックを受けるかもしれません。