ココア
寒くて寒くて仕方ない日が続いています。
スーパーでココアを買いました。牛乳で溶けるやつです。
寒い~と思いながら家に帰ってすぐに牛乳を温めてココアの粉を入れて混ぜました。
でも、ココアの粉がうまく溶けないんですよね~。
結局、粉がごろごろしたまま飲みました。
私はココアを作るのが苦手なのでございます。
大人になってもおいしいココアを作れない私が、また飲みたいなあと思っている思い出のココアがあります。
小学4年生のとき、私をいれて4人組でよく遊んでいました。
冬はそれぞれの家に順番で遊びにいったものです。
誰の家に行くかによって、遊びの内容も違いました。
かくれんぼをする家、勉強をする家、ゲームをする家。
どれも楽しいのですが、冬はさっちゃんちに行くのが楽しみでした。
さっちゃんちは両親が共働きで、家に遊びに行っても私たち4人しかいませんでした。
なので、気をつかうことなく思い切り楽しめたのです。
それに加えて、さっちゃんがとても優しい良い子で、とにかく接待してくれたのです。
寒い中、自転車を漕いでピンポンしてさっちゃんちのリビングに上がると、少し待たされるのです。
さっちゃんは、リビングに置いてあるココアの粉が入った大きな袋を台所に持っていって、しばらくするとおまたせ~と言ってマグカップを持ってきてくれます。
そのマグカップにはとても温かいココアが入っていて、飲むととにかく体がぽかぽかになって、特別なものを飲んでいる気がしました。
さっちゃんがココアを作っている現場は見たことがないので、どうやって作っていたのかが分かりません。
今になって、さっちゃんはどうやってあんなおいしいココアを作っていたのかが気になって気になって仕方ありません。
さっちゃんだけでなく、小学校のころの友達とはいっさい連絡を取っていないのですが、ココアを飲むたびに少し会いたくなるのです。